横浜市青葉区の矯正専門医院(歯列矯正)です.都筑区,緑区からもご来院いただいております
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マウスピース型矯正装置(エンジェルアライナーとインビザライン)の比較
マウスピース矯正を検討している方から非常に多くいただく質問が、
「エンジェルアライナーとインビザラインは何が違うのか?」というものです.
どちらも透明で目立ちにくく取り外し可能という共通点がありますが、エンジェルアライナーには1ステージで2枚構成(ソフト+ハード)のタイプもあり、設計思想や素材に若干の違いがあります.
以下の記事が装置選択の参考になれば幸いです.
マウスピース型矯正装置(エンジェルアライナーとインビザライン)の概要
◆マウスピース型矯正歯科装置(インビザライン)は、1997年アライン・テクノロジー社により開発された矯正装置で、日本では、2006年2月より正規導入されました.
世界中で最も普及しているマウスピース矯正ブランドであり、軽度の歯並びから、抜歯を伴うような中等度〜難症例まで対応可能です.
全世界で3000万人以上の症例実績があります.
◆マウスピース型矯正歯科装置(エンジェルアライナー Angel Aligner)は、2003年エンジェルアライン・テクノロジー社により開発された矯正装置で、日本では、2025年より正規導入されました.特に、アジア人特有の骨格や歯並びを考慮した設計が可能であり、日本人にも適した治療が期待できます.
インビザラインと同様に、軽度の歯並びから、抜歯を伴うような中等度〜難症例まで対応可能です.
エンジェルアライナーの素材は、2025年2月に厚生労働省の所管法律である薬機法(旧薬事法)の承認を得ており、安全性の高いマウスピース矯正装置です.
アジア圏を中心に全世界で1000万人以上の症例実績があります.
中国ではエンジェルアライナーのほうがシェアが高いようですが、世界的にはインビザラインのほうが取扱医院が多く転医のシステムも整っているので、海外に転勤される可能性が高い場合はインビザラインをお勧めしています.
マウスピース型矯正装置(エンジェルアライナーとインビザライン)の違い
◆ステージ構造の違い
・インビザラインは基本的に1ステージ=1枚のアライナーで治療が進みます.
・エンジェルアライナーも1ステージ=1枚のアライナーが基本ですが、1ステージ=2枚(ソフト+ハード)も選択できるようになりました.
メーカーの説明によると2枚構成では、
ソフトで初期移動(優しく動かす)⇒ハードで仕上げ(しっかり動かす)
という段階的な力のコントロールが可能になるようですが、装置の値段が高く装着時間の管理も複雑になることから、特殊な症例を除き当院ではお勧めしておりません.
◆辺縁形態の違い
・インビザラインは、歯茎を覆わないスカラップ形状になります.

スカラップ形状は目立ちにくく歯肉が痛くなるトラブルも出にくいという利点はありますが、歯の維持力は弱くなりますので、アタッチメントが必要になる歯が多くなります.
・エンジェルアライナーは、症例に応じてスカラップ形状とフラット形状を選択できます.


フラット形状は歯肉まで覆い、歯の維持力が強くなりますので、歯の高さがない方にむいており、アタッチメントの数を減らせるという利点もあります.
◆ゴムかけフックの違い
・インビザラインのゴムかけは、アライナーに切れ込みを入れる方法と、歯にフックを直接つける方法が症例に応じて選択されます.
・エンジェルアライナーのゴムかけは、インビザラインの方法に加えて、エンジェルボタンというゴムかけフックをアライナーに接着する方法が選択可能です.
◆費用の違い
矯正治療は自費診療のため医院により料金は異なりますので、当院での比較になりますが、アライナー個数無制限プランの料金を比較した場合はエンジェルアライナーのほうが数万円程度安くなります.
また、個数制限のあるプランで料金が同一のものを比較した場合は、エンジェルアライナーのほうが保証期間や使える枚数が多くなりますので割安といえます.
以上を比較するとエンジェルアライナーのほうが割安で設計も柔軟にできて望ましいということになりますが、一番重要なのはドクターの技量になります.
マウスピース矯正の結果を左右するのは治療計画の精度であり、インビザラインとエンジェルアライナーでは装置よる違いは殆どありません.(あきらかに劣っているマスピース型矯正装置もありますが・)
どちらの装置も、難しい症例を完璧に治すにはワイヤー矯正の併用が必要になる場合もありますので、ワイヤー矯正を扱える技量も必要になります.
まとめとしては、海外に転勤される可能性が高い場合をのぞけばコスパやブランドで選択されても問題ないと思います.
マウスピース型矯正歯科装置(インビザライン・エンジェルアライナー)の比較表
| エンジェルアライナー | インビザライン | |
|---|---|---|
| データベース | アジア人の骨格・歯列データ | 欧米人の骨格・歯列データ |
| マウスピースの辺縁形態 | 症例により歯茎を覆い維持力を増せる (スカラップまたはフラット形状) |
歯茎は覆わない (スカラップ形状) |
| アタッチメント | インビザラインより減らせる | 多い |
| ゴムかけ用突起 | マウスピース一体型も選べる | 歯に接着する |
マウスピース型矯正装置(インビザライン・エンジェルアライナー)のQ&A
全ての不正咬合で使用できますか?
マウスピース型矯正歯科装置(インビザライン・エンジェルアライナー)は全ての症例を治療できるわけではありません.上下の顎の位置が大きくズレている場合や,奥歯を大きく動かす場合は適用できない場合があります.
抜歯が必要な症例でも使用できますか?
症例によっては,マウスピース型矯正歯科装置(インビザライン・エンジェルアライナー)のほかに,従来の装置を一定期間併用することが必要になる場合があります.裏側からの装置と併用することも出来ますし,表からの装置の場合でも側方までの装着ですので目立つことはありません.
「IPR」とはなんですか?
「IPR」とは「Interproximal Enamel Reduction」の略で矯正治療において昔から一般的に行われる歯の横幅を小さくするために行う処置です。ディスキング・ストリッピング・スライシングという呼び名をすることもあります.
歯の表面の硬い組織(エナメル質)を一層削り、歯のサイズを減少します。エナメル質の厚さは約1~2mmあり、IPRで削るのは約0.2mm~0.5mm程度でエナメル質の厚みの3分の1以下です。過去の研究結果より適切な量のIPRが原因で歯が悪くなったり、むし歯になるという報告はありません.
実際には削る量が事前に設定されている特殊な器具を使用して行います。麻酔は必要ありませんし、処置時間も数分です。また、歯を削る場合もコンピュータ(クリンチェック)で削る量を管理している為、治療後にその隙間が残ったり削りすぎたりすることはありません.
「アタッチメント」とはなんですか?
マウスピース型矯正装置は、現在の歯並びからほんのわずかに動かした状態(約0.2mm程度)のマウスピースを作製し、それをはめることにより歯に力がかかり、設定通りの位置に歯が動きます。歯が動いたら、またその位置からわずかに動かした状態のマウスピースを装着します.それを7~14日間隔で連続的に繰り返すことにより歯を並べていきます.
歯にアタッチメントと呼ばれる突起を着けることにより、歯とマウスピースの間に機械的な嵌合力が生まれ、歯に力をかけた際にマウスピースが浮き上がるのを防ぐことができるため、歯を正確にコントロールすることができるようになります.
アタッチメントはねじれや動かす量が多い歯に特に必要になります.元々歯の凸凹や移動が少ない症例ではアタッチメントの部位を少なくすることができます.アタッチメントを着けると少し違和感がありますが、すぐに慣れてきます.アタッチメントが無いとマウスピースは歯の表面で滑って浮いてしまい正確に歯を動かすことができなくなってしまいます.
予定通りの仕上がりに近づけるために必要な補助装置と捉えておきましょう.
「エンジェルボタン」とはなんですか?
エンジェルボタンはエンジェルアライナー専用のゴムかけフックです.
主に混合歯列期で使用されますが、マウスピースに接着されており、歯に直接接着する必要がありません。そのため、従来のフックのように取れやすいという欠点が少なく、しっかりと固定できるといわれています.
エンジェルボタンは設置できる範囲が広く、前歯を含めさまざまな位置に取り付け可能です。従来のマウスピース装置では基本的に犬歯より奥にしかフックを設置できませんが、エンジェルボタンは広範な位置に設置できるため、顎間ゴムを組み合わせた複雑な歯の移動にも柔軟に対応可能です.
「エンジェルフック」とはなんですか?
エンジェルフックは、おもに上顎前方牽引装置と併用するエンジェルアライナー専用のゴムかけフックです.
主に混合歯列期で使用されますが、マウスピースに接着されており歯に直接接着する必要がありません.そのため、従来のフックのように取れやすいという欠点が少なく、歯磨きもしやすいといわれています.

1日の使用時間はどのくらいですか?
アライナーは1日20時間以上の使用が原則です。 飲食の時は外し、それ以外の時間は寝る時も含めて使用して下さい.
大事な発表があったり、友人との食事で楽しい時間を過ごしているうちに3,4時間過ぎてしまうということもあるかもしれませんが、週に1回程度の頻度でしたら、マウスピースを外して頂いてもほとんど影響はありません.あくまで平均20時間以上の使用を推奨していますので、用事がない日には頑張ってマウスピースを長時間使用していただくことで十分にリカバリーが可能です.
もし、忙しい日が続いて平均20時間を使用できなかったらどうなるかとの質問を頂くことがあります.そのような場合には、一つのマウスピース使用期間を延長することで対応することが可能です.
歯が所定の位置まで完全に移動しない状態で次のマウスピースに交換すると、歯とマウスピースが適合しないため予定通りの移動が行えなくなります。そのような事態を避けるため、出来る限り1日20時間の使用を心がけてください.
使用時間確認のため、TrayMinder(Apple-iOS)(Google-Android)のようなアプリを使用してみても宜しいでしょう.
他院でのインビザライン治療が満足できないので引き継いでもらえますか?
他院でのインビザライン治療がうまくいってない場合に、当院でリカバリー治療をおこなうことは可能ですが、追加の装置料をほとんど支払わずに転院するには条件があります.
・コンプリヘンシブパッケージであること
・追加アライナー可能な期間が2年程度は残っていること
・前医から、インビザライン社のトランスファーフォームを発行してもらえること
上記条件を満たした場合でも、受け入れに際しての資料採取や、治療方針を変更をする際には技術料として数万円程度の費用は発生します.
また、インビザラインでうまく治っていない原因として、口元が出ているとか凸凹が残っているなど歯の配列スペースが不足の場合は、たとえばインビザラインで抜歯治療に変更するなどしてリカバリーしやすいです.
一方、本来抜かなくてもいい歯を抜いてしまったなどの理由で、口元が凹んでいたり、隙間が残っているような状態ですと、リカバリーが困難になります.
※マウスピース型矯正歯科装置(インビザライン)」の表記について
当院では、厚生労働省より施行された「医療広告ガイドライン」に準拠した表記方法「マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(製品名インビザライン
完成物薬機法対象外)」
または「マウスピース型矯正歯科装置(インビザライン・エンジェルアライナー)」などと記載しております。
わかりにくい表記ではございますが、決まり事ですのでご了承ください。
未承認医療機器の使用について
当院では、薬機法において未承認の医療機器である「マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)」を使用した矯正治療を行っています。未承認医薬品・医療機器(以下、「未承認医薬品等」とする)について、当サイト内で治療法等を記載するため、厚生労働省が定める医療広告ガイドラインに従い、「未承認医薬品等であること」「入手経路等」「国内の承認医薬品等の有無」「諸外国における安全性等に係る情報」について掲載いたします。
・未承認医薬品であること
当当院の歯列矯正にて使用しているマウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)は、海外の工場で製作されるため、薬機法における医療機器として承認されておらず、また歯科技工士法上の矯正装置にも該当しません。
国内で作製されるものであっても、患者様ごとにつくられるカスタムメイド品のため、薬機法の対象外となり、医薬品副作用被害救済制度の対象とならない場合があります。
・国内の承認医薬品等の有無
日本国内にも、マウスピース型カスタムメイド矯正装置を作製しているメーカーがあります。当院が使用しているマウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)以外に、日本で承認を得ている矯正装置を使った治療法があります。
・入手経路等
当院が治療に用いるマウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)は、米国アライン・テクノロジー社の製品です。アライン・テクノロジー社のグループ会社である「アライン・テクノロジー・ジャパン株式会社」より入手しています。
・諸外国における安全性等に係る情報
マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)は、1998年にFDA(米国食品医薬品局)から医療機器として認証され、販売認可を受けています。
2022年2月現在までで、世界100ヶ国以上の国々、1200万人をこえる患者様が矯正治療を行いましたが、重大な副作用の報告はありません。
歯科医師が個々の判断で責任をもって患者さんに使用しているという事になります。
