HOME > 矯正歯科について > スプリント

スプリントについて

スプリント(マウスピース)には,顎関節症や歯ぎしりの治療に使用するタイプと,スポーツ時に使用するタイプに大きく分類されます.

顎関節症の治療に使用するタイプ

主に夜間就寝時に使用します.全部の上の歯を覆うような形をしています。

ハードタイプとソフトタイプがあります.
ハードタイプは全てオーダーメイドですが,ソフトタイプは既製品もあります.

歯ぎしりの治療に使用するタイプ

「噛みしめ」や「歯ぎしり」の自覚がなかったり、自己暗示がうまくできない場合に使用します.全部の上の歯を覆うような形をしています。

診断用

「噛みしめ」や「歯ぎしり」をしているか診断するときに使用するもので,下の全部の歯と当たるようになっています.
スプリントには,色が塗ってあります.色落ちやマウスピースの削れ具合を見て診断します。2週間ほど使用します.

治療用

「噛みしめ」や、「歯ぎしり」を抑えるために使用します.一般的には下の前歯でしか当たらないようになっており,歯ぎしりを抑えるために前に壁をつくります. このスプリントは数ヶ月以内の使用に限られます.長期間使っていると,当たっていない奥歯が伸びてかみ合わせが狂ってしまうことがあります。
これを使用すると,夢が多くなったり睡眠が浅いように感じることもありますが,次第に慣れてきます。また、顎の関節が疲れたり下の前歯が浮いたりする時は噛みしめている証拠です。自己暗示を強化してください。
自己暗示がうまくいかず長期間使う必要があるときは、治療用のマウスピースを全部の歯が咬むように改良して,メンテナンス用として使用することもあります.

スポーツ時に使用するタイプ

スポーツ時に使用します.
矯正治療中の人や,スポーツ愛好者・選手のケガの予防を目的としたものと,運動能力の向上を目的とするものに分類されます.

マウスガード(マウスピース)

ゴム質で,ケガの防止に重点をおいてつくられます.
歯・アゴ・口のまわりのケガや,脳しんとうを予防します.
スポーツ店で購入できるソフトタイプの装置は,フィット感が乏しいため運動能力の低下をおこすこともあり,また装置自体がはずれやすいなどの欠点があります.各人の歯型に合わせて作製することをお勧めします.

マウスガードの装着が好ましいスポーツとしては,サッカー・ラグビー・野球・ ホッケー・ボクシング・空手・柔道・スキーなど多岐にわたります.

スポーツスプリント

硬いプラスチック製が多く,運動能力の向上に重点をおいてつくられます.
各人の歯型に合わせて作製します.

スポーツスプリントの装着が好ましいスポーツとしては,瞬発力が必要なゴルフ・陸上競技などがあげられます.

▲ページトップに戻る